長引く鬱

2018.04.10 Tuesday 06:04
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    長引く鬱の続きについて、今日はその原因について書きたいと思います。

     

    鬱の燃料のようになってしまう一番の要因は、

    自分に関するマイナスイメージ

     

    そうではないと分かってはいても変えることのできない「自分は〇〇な人間だ」というような強い自分に関する概念です

    大きく分けると

    • 安全に関するもの(危険なんだ、傷つけられるんだ)
    • 選択やコントロールに関するもの(自分は無力だ、逃げ出せないんだ、他に方法や選択がない)
    • 責任に関するもの(自分のせいだ、自分はこういう扱いをうけるに値する)
    • 罪悪感、恥に関するもの(自分が悪い、ひどい、無価値な人だ、取るに足りない人だ、愚かだ)

    これらの概念は、実は感情や過去の経験に基づいたものであり「右脳」から発信されています

    右脳は感情、身体の感覚や症状をコントロールしているので、この自分に関するマイナスイメージが出てくると

    鬱や不安、恐れなどといった感情が現れるだけでなく、身体の不調も経験することが多いです

     

    本来は脳内で情報処理されて左脳に移っているはずの経験、出来事が右脳に止まってしまうことで

    マイナスイメージが強く残り、鬱や不安という症状がなかなか良くなってくれないのです

     

    認知行動療法やトークセラピー(いわゆる会話を通しておこなうカウンセリングやセラピー)で鬱が改善されたかった方には

    上に記したような状況が見られると考えられます

     

    このような方には右脳と左脳の情報処理を促すことのできるEMDRをお薦めします

    大きなトラウマがないと思っていても、小さなトラウマは誰にでもあるものです

    マイナスイメージが出来上がるきっかになった過去の出来事を情報処理してあげるだけで大きな改善が見られます

     

    次回もう少し詳しくこのメカニズムをお話ししますね

     

     

     

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    開業10年目

    2018.03.18 Sunday 07:15
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      小規模ながら始めたSEFT INSTITUTE JAPANも今年で10年目を迎えました

       

      カリフォルニア州サンディエゴにお住いの駐在員の方のために始まったSEFT INSTITUTE JAPANですが

      現在は、日本、米国、中米、南米にお住いの方々とお仕事させていただいています

       

      私なりに、ここ10年ワークショップやトレーニングを受けながら

      スキルアップしてきた中で鬱や不安を抱える患者さんとの治療において難しいなと感じてきたことが

      少しずつ論理的に理解でき、効果的な治療方法が自分の中で組み立てられるようになりました

       

      このブログを再開したのは、自身の仕事のセールスではなくて、そのノウハウを書き留めていきたいなと思ったからです

      経験豊かな沢山の専門家の方々やクライアントさんから色々なことを教えてもらい、経験し、

      得てきたノウハウですのでもし治療方法に困っているご専門家の方々や個人の方の益になるのでしたら

      どうぞおすそ分けいたします、という気持ちで書いてみたいと思っています

       

      最初のテーマは

      「いつまでもうつ病が治らない」ということについてです

      これはどんな状態のことを言うのでしょうか?

      • 他人への不信感や気を遣いすぎて人と過ごすたびに疲れてしまう
      • やっぱり自分は一人なのだと孤独感が消えてくれない
      • 他人に対してがっかりすると落ち込んでしまい自分の力で上がってこれない
      • 楽しいことを計画してもできるのだろうかと恐怖感も湧いてきてしまう
      • 原因不明の体の不調や疲れがいつまでも続いてしまう

       

      治らないうつ症状の辛い部分は長引けば長引くほど、一番理解してほしい、支えてほしいと思う、会社、家族、友人が

      自身のうつ状態に慣れてしまいあまり支えてくれなくなる、理解が示されなくなる、

      そのことで余計、上に挙げたような症状が出てきてしまうという負のサイクルに入り込んでしまう可能性があります

      人には良くも悪くも環境に対する適応能力がありますからね

       

      • 誘っても来ないだろうからそっとしておいたらいいよ
      • またうつ気分が戻ってきて引きこもっているんじゃないかな
      • また病院に行っているみたいだけど本当に体の具合が悪いわけではないんじゃないかな

       

      こんな会話や扱いが周りでされていることで傷ついてしまうことも多いのではないかと思います

       

      「いつまでも治らない」方に最近うつになったかのような治療方針を立てることは、患者さんを消耗させてしまうだけでなく、

      余計に、無気力に、希望のない状態に追いやってしまいかねません

      治療においては、患者さんのうつ状態が生み出している症状だけではなく、今までの流れ、どのくらいの期間患っているのか、

      今までにどんなことを試してこられたのか、周りのサポートや認識はどのようなものなのかをまず見極めることが大切です

       

      続きは次回のブログで‥

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      理解が必要な時、妥協が必要な時

      2013.02.18 Monday 00:15
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        回復することのない病気と共に生きる父と
        その父をサポートする母

        こんな二人のつい最近のやりとりです

        母「お父さんがまたスポーツをしたいって言い出して...こんな寒い時に体を冷やしたらいけないからダメだって言ったのよ」
        父「病気だからってガマンしたら治るわけじゃないんだから好きなことを少しやらせてくれてもいいじゃないか」

        母は父の病気が分かってから食事や生活全般まで自身の生活を一変させて一生懸命お世話をしています
        今まで誠実に頑張ってきた父がかわいそうで仕方ないのだそう

        一方、父は自分のことをかわいそうだとは少しも思っていません
        むしろ病気を中心とした生活をするのは嫌、今まで通りふつうに生活してそれで時がきたら、それで満足なのだそう
        つまり自分の人生を全うすることに集中したい、ということです

        私にはどちらの気持ちもよくわかりました

        分かる分、どちらの肩も持てません

        それで私が提案したのは
        お互い理解しあえない時は、相互理解をあきらめて、合意できることを考えよう!ということです
        確かに、相互理解は大切です
        でも男性と女性、価値観の違いからどれだけ話しても理解しあえないこともあります
        そのことを認めたうえで、どうしたらお互いが納得できる妥協ラインを作る、ということがカギになります

        上記の例の場合、母は冷えると病気が悪化する、父は病気を理由に窮屈は御免、というのが言い分でした
        それで、週に1回2時間だけスポーツをする、スポーツの後は体を温める、ということでお互い合意しました

        他にも、例えば...
        夫が自分の母親に時間をとられすぎ!しかたがないだろう!といったようなやりとりがあるご夫婦でも、週・月にどのくらいなら妥協ラインなのか?という方に目を向けることで、同じやりとりの繰り返しを防ぐと共に、お互いに理解できない!という不満足を解消することができます

        相互理解が無理なら
        妥協ライン...
        やってみてください

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        自分を成長させてくれる人

        2012.03.19 Monday 04:56
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          イキイキ仕事をしたり、やりたいことを仕事にしている人の中に
          「前はそんなに目立つ人じゃなかったけど変わったよね」
          「伸ばしてくれる出会いがあってよかったよね」
          と言われる人っていますよね

          人は一生かけて成長していくと言われていますが
          どうせなら生活の質や自分らしさが引き出される成長をしたいものです

          先日、ふと読んでいた中に「成功者と失敗者の条件」というのが載っていて
          これがなかなか的を得ていて面白かったんです(一部抜粋)

          〇成功者の考え方
          ●失敗者の考え方

          〇自己投資を続ける
          ●途中で投げ出す

          〇今ここに100%全力投球
          ●どんどん先延ばしにする

          〇何事も信じ行動する
          ●不信感で行動できず

          〇できる方法を考える
          ●できない理由が先にでる

          〇可能性に挑戦し続ける
          ●できない無理だと考える

          〇他人の幸福に役立ちたい
          ●自分が傷つくことは回避

          〇自信と誇りをもつ
          ●愚痴っぽく言い訳ばかり

          これは個人個人の精神や物事への取り組みについて書かれていると思うのですが
          私たちの周りには「成功させてくれる」「成長させてくれる」人と
          「成功・成長を促してくれない」人がいると思うんです

          例えば、私がメーカに務めていた時の話ですが
          部長は典型的な「促してくれない」人でした

          現状維持しておけばいい、挑戦すると失敗するかもしれないから無難でいいんだ

          と口癖のように言っていました

          そういう権力を持った人が「促してくれない人」だとその下につく人はどうやって成長していったらいいのでしょうか?
          よほど強気でガッツのある人ではないと、この「負」の権力の影響をうけないようにすることがやっとで
          成長どころではありません

          でも、たまたま異動してきた課長は「成長させてくれる人」でした
          そういう人といると、自分が無理しすぎずに自然に成長していけるんです

          私たちは誰でも「この環境でいいのか」「このままで自分はいいのか」って葛藤することがあると思います
          成長させてくれる人が周りにいるのであれば、まだチャンスはあるかもしれません
          でもそうでないなら、気を遣ってとどまることもないかもしれません

          反対に、あまり成長していきたくない自分にはこの環境はぴったり!っていうのもあるかもしれませんよね

          自分のありたい方向を強化・促進してくれるベストな環境を選ぶことも成長のカギかと思います
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          メディカルファミリーセラピー

          2012.02.16 Thursday 18:16
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            ここのところブログから遠ざかっていました
            どなたがこのブログを読んでくださっているのか私には知るすべもないのですが、もし定期的に読んでくださっている方がいらっしゃったらごめんなさい・・・

            身近な家族の重い病気に直面していました

            人は人生経験を積まなければ分からないことって沢山あるのだなぁと自分の精神的な未熟さや新しい自分の気づきができました

            その中で私が特に今回考えさせてもらったのは
            「メディカルファミリーセラピー」です
            米国ではセラピーの大きな活躍分野の一つとして研究がされています

            さて、メディカルファミリーセラピーとは??

            それは医療現場、特に重度の疾病の治療に携わる医療機関で活躍するファミリーセラピストのことです
            例えば、家族が癌と診断されたら...
            患者さんやご家族のメンタルサポート以外にも、治療に関するさまざまな情報のない患者さんやご家族に医療的な知識や情報を提供して、家族の価値観やあり方(ありたい生き方)に合わせた治療や取り組みを提案していくコンサルタントのような役割をするのがメディカルファミリーセラピストです

            または、遺伝性の病気を患う場合、ご家族にも多くの不安がかかります
            「自分もいつか同じ病気になるんじゃないか」とか「怖くて検査に行きたくない」というような葛藤が生まれてきます
            そんな時に家族で不安を共有しつつも現実と向かい合えるように促してあげるのもメディカルファミリーセラピストの役割です

            それだけでなく、医師たちへ家族サポートのための啓もう活動をしたり、医師へのコーチングやコンサルティングなど、医療知識も豊富でもあることで医師からも尊敬される存在なのです!

            まとめてみると医療のエキスパートでもあり、家族サポートのエキスパートでもあるのがメディカルファミリーセラピストです

            今回、私も家族の病気を経験し、この分野の専門家の必要性をとても感じました
            やっぱり、「病気」という宣告がショックなのではなくて、自分が分からない世界に引きずり込まれていくような、でもどうしていいのか分からない、というコントロールを失う気持ちがとても不安です
            そんな時に、医療のエキスパートでもある人から家族のサポートをしてもらえたら、どれだけ安心だろうと思います

            病気のない世の中が訪れたらベストですけれど、少しでも医療難民となっている患者さんやご家族が安心して暮らせるサポートが増やせたらと思います
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